パーフェクトJavaScriptの感想

『パーフェクトJavaScript』を(一応)通読したので、その感想を書いていこうと思います。
簡単にまとめると以下のような感じです。

・導入部(100ページ目くらいまで)が退屈
・前半以降は興味深い記述が多い
・どこそこを参照してくださいが多い
・難解な用語が多い
・コードの意味がわからない場合が多い
・WebAPIの部分はほぼ全て飛ばした
・オススメはしない

なんだか散々な評価ですね。
一つ一つ簡単に見ていきましょう。

導入部(100ページ目くらいまで)が退屈

導入部が退屈なのは、単に僕がすでに知っている情報ばかりだったからです。
しかも、やたらと難解な説明の仕方をするので余計に退屈でした。

前半以降は興味深い記述が多い

100ページ目をちょっと超えたあたりから、非常に興味深い記述が増えてきました。
しかし――。

どこそこを参照してくださいが多すぎる

『○○についてはXXの項目を参照してください』というフレーズが頻出します。
しかもこの『○○についてはXXの項目を参照してください』というやつ、現在のページよりも後ろの項目を参照しろというものも多いです。
おまけにページ数ではなく『図XX』や『2-16の項目』などと示されるので探すのも大変です。
一回や二回くらいならまあ我慢できますが、尋常でない数だったので、はっきり言ってストレスでしかなかったです。

難解な用語が多い

難解な用語がほぼ何の説明もなく使われます。
これは初心者向けの本ではないので仕方のない部分はありますが、JavaScriptの言語仕様とは直接関係のない専門用語まで説明抜きで使われたのには参りました。
例えばWebAPIの説明でSOAPやらRESTやらAPIキーやらCORBAやらRPCやらが何の説明もなしに使われます。
正直、僕では書いてある事の三分の一も理解できませんでした
この辺の記述はもともとウェブ関係のプログラミングをある程度経験している人を対象に書いたのかもしれませんね。
つまり、ウェブ関連の記述をすでに知っている人でないと、この本を通読するのは辛いです。
もっと言うと、JavaScriptが使われている周辺技術について多少は知見がないと、この本を真に活用することは無理でしょう(イベントを「上げる」やら「ブロッキングな関数は関数内で待ち状態」やら「低レイヤのネットワーク」とか言われてすぐピンと来る方なら全然問題ないと思います)。
少なくとも僕はいくつかの節を飛ばして読みました(何言ってるのかさっぱりわからんのです)。

コードの意味がわからない場合が多い

『パーフェクトJavaScript』には、説明がほぼゼロなサンプルコードが何度も出てきます
初心者向けの本ではないので仕方ない部分はあるかなあと思いますが、疑問に思ったことをググって納得する、という過程が何度もありました。
この本を読んでいる最中にググるという作業がまたストレスなんですねえ。
落ち着いて本を読ませてくれと思いました。
例えば、HTML5について説明しているページ以降のコードは僕が初めて目にするタイプのものが多かったです。
これらのコードを実際に入力してみても、「あれ? ここのコードはどういう意味なんだ?」と疑問に思うことが幾度もありました。
そのたびにググったり自分でコードを書いてみたりして「なるほど」と解決はしたのですが、「あとほんの少し説明を加えていてくれれば、この余計な作業も不要だったのに……」と思わずにはいられませんでした。
というわけで、ネットでググる作業を挟まないと、HTML5やその周辺知識について疎い人には厳しいなあという印象を受けました。
具体例をあげると、共有ワーカの説明でconnectイベントを使っているとき、何の説明もなく当たり前のようにMessagePortの配列0番を受け取っています。
これ、1番とかには何が格納されてるの?と疑問に思いました。

WebAPIの部分はほぼ全て飛ばした

WebAPIの項目はほぼ全て飛ばしました。
僕が興味ないというのが理由の一つですし、内容が古いというのも理由の一つです。
が、一番の理由は、サンプルコードを打って実験するというのが難しいからです。
利用登録しなければならなかったり、何やら事前の準備が必要だったりと面倒でした(上にあげた面倒と重なり、もう準備すら面倒になっていました)。
現状WebAPIをバリバリに使うような場面は僕にないので、必要性を感じたらまた読み直したいと思います。

オススメはしない

僕はこの本を中古で買いました(約1000円)。
1000円の価値は十分にあったと思います。
上で散々なこと書いてますが、「へえ! そうなんだ!」という発見がいくつもあったことも事実です。
ですが今「JavaScriptを勉強したいな」という人にこの本を勧めるかと言えば……ウーン、どうでしょう
僕は他にもっといい本があるように思います
この本はそもそも初学者向けではないのは承知の上でしたが、JavaScriptの初学者ではなく、パソコン関係の初学者お断りな雰囲気が出ています(HTTPとか通信系の用語が何の説明もなくバンバン出てきたのは辟易しました。全然しらないんだもん)。
逆に言えば、パソコン全般についてもともと詳しく、その中でJavaScriptをさらに詳しく知りたい人にはいいんじゃないでしょうか
その他の人(特にJavaScriptを勉強したいが、パソコン関連の用語や流行の言葉はあんまり知らない人)にはオススメできません。
もしくは、色々な情報を網羅してくれているので、JavaScriptでやりたいことがはっきりと定まっている人にはいいんじゃないでしょうか?
僕のように「ツクールくらいでしか使わんしなー」という人間には余分な情報が多くて辛いです。

ほな、そんな感じで。

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